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────2025.11.07─
値上がりする日本酒…… 今こそ応援したい!
「日本鮨酒文化振興協会」協会報 Vol. 9
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こんにちは。「日本鮨酒文化振興協会」の大谷(すしログ)です。
酒米の価格が上がる以上、お酒の価格も上がる…と踏んでいましたが、
予想以上に値上がりしてしまいそうです。
「地酒屋こだま」さんのポスト
https://x.com/take9243/status/1985886426073088145
日本酒が世界的に注目される中、実に悲しい状況です。
しかも、主たる原因が農政の失策というところが悲劇…。
もともと酒米は作りづらくても高価なので生産者さんは
生産されていたところ、飯米の方が高くなってしまったので、
生産を切り替える事態が発生しています。
ただでさえ酷暑で米作りが大変になっているところ。
しかし、日本酒は日本が世界に誇る素晴らしい
製品であるのは揺るぎない事実です。
われら日本酒好きは、とりあえず酒を飲み、
酒蔵さんと酒屋さんを応援しましょう!
それでは、2025年10月分の協会報をお届けします。
【目次】
…………………………
【1】2025年10月の報告(2件)
【2】来月に向けて
【3】〆のご挨拶
…………………………
◇◆-----------------------◆◇
10月の報告については、以下の2件です。
…………………………
1-1. WSET Level 3 Award in Sake受験の報告
1-2. 【お店紹介】伝説の酒場「真菜板」(諏訪)
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◆◇◆◇◆◇
世界最大のワイン教育機関として知られるWSET(ロンドン)
そちらの日本酒資格の最高レベルに当たるLevel 3を
無謀にも受けてみました。
https://www.wsetglobal.com/qualifications/wset-level-3-award-in-sake
https://imadeya.co.jp/pages/wset-level-3-award-in-sake
受けた理由は資格が欲しいわけではなく、
外国人に日本酒の魅力を伝えたいためです。
日本の各地で外国人旅行者に出会うようになり、
日本酒を楽しんでいる姿を見かけることも増えました。
しかし…
「日本酒は並行複発酵による世界的に例を見ない酒で、
麹菌と酵母による複雑な香りと味わいが魅力です」
…と、伝えようにも英語で伝えるのが難しい!
英語でテイスティングノートを表現することもキツい!
なので、WSETの受験勉強で克服しようと思い立った次第です。
勉強の過程で英語力もアップするだろう…と。
ただ、いささか楽観的に考えすぎでした。
WSETのテキストを開いてみたところ、難しい。
専門用語のラッシュに1ページでKOされそうになりました。
たとえば…
The outer layers include high levels of proteins, lipids, vitamins and
minerals and too much of these would cause the kōji mould and
yeast to grow too quickly. This makes it impossible to have a slow
and cool fermentation, which is required for the generation of
the aromas required in sake. Also, too much protein results in
too much umami and coarse textures in the final sake.
しかし、今の時代、Googleレンズで瞬時に翻訳できる!
食らいつきながらテキストを読み、
「いまでや」さんのセミナーを受講しました。
講師のマクシム・ポルキンさんはフレンドリーな方で、
エキサイティングな講義をしてくださり、純粋に楽しかった。
テスト本番は濃密で、記述式試験が多くてハードでした。
時間内に回答し終えましたが、100%の自信はありません。
ただ、SAKE DIPLOMAとは掘り下げる部分が異なり、
テイスティングノートも日本人の感覚と異なる点があるので、
受けて本当に良かったです。
お酒のことをさらに詳しく知ることが出来ました。
テイスティングの精度が高まったのも間違いありません。
そして、受講者の中に当然ながらノンジャパニーズの方もいて、
日本酒愛を感じられたのが嬉しかったです。
アメリカ、イギリス、インド、ベトナム…
受講者の多国籍っぷりこそが、
日本酒が世界で愛されるお酒になりうる証では?と感じました。
なお、SAKE DIPLOMAとの違いをまとめると、以下のとおりです。
各々が明らかに詳しい点を記載します。
SAKE DIPLOMA:
・山田錦の産地(集落)、ペアリング、歴史や年号、
酒造りの温度(品温)や糖度に関する記述
WSET Level 3 Award in Sake:
・農家の米作り、上槽(酒の搾り)、アルコール添加、火入れ
テスト結果が分かるのは、なんと3ヶ月後。
ロンドン本部で全世界の試験を採点するためだそうです。
文字通り「果報は寝て待て」ですね。
◆◇◆◇◆◇
諏訪で素敵な酒場を訪問しました。
昔からのお酒好きなら知っている名店、「真菜板」さん。
もともと東京にあったのですが、
その後、2018年に鳥取に移転されて、
2024年4月に長野の諏訪に移転しました。
ご主人の杉田衛保さんは80歳オーバーのベテラン!
「無濾過生原酒」、「熟成酒」、「燗酒」の魅力を
情熱的に伝えてこられたお酒伝導の第一人者です。
今でこそ広く知られている「無濾過生原酒」ですが、
杉田さんがお店を始められた頃には、
試みる酒蔵は全国に10蔵ほどしかなかったそうです。
訪問してみて素晴らしい方でありお店でしたが、
世間ではマイナーであっても自信が本質だと信じることを
情熱的に世間に向けて発信し続ける意義を感じました。
お会いできて良かったです。
美味しいお酒や、お酒の美味しい飲み方を
知りたい方は、ぜひとも訪問してみてください!
訪問後に素敵な記事を見つけたのでシェアします。
https://dancyu.jp/read/2023_00007524.html
◇◆-----------------------◆◇
来月はもう師走なので、今年の決算となるよう、
なんらかの面白いコンテンツを作りたいと考えています。
…あくまでぼんやりとですが。
面白い=見てくれた人の参考や刺激になるもの。
何ができるかな…と、本業の出張シーズンが
落ち着いた土曜の朝に考えているところです。
日本酒のセミナーやイベントにもいくつか参加予定なので、
有益なこと、面白いことがありましたら、
来月の協会報で報告いたします!
◇◆-----------------------◆◇
今月も読んでいただき、誠にありがとうございます!
日々、気温が違いすぎるので、健康にお気をつけください。
僕も数日前に体調を崩したので、免疫力を高める食材と
百薬の長でなんとかリカバリーしました。
…ただ、体調が本当に厳しい時は、
飲酒は控えて回復に努めましょう笑
自戒の念を込めつつ…
バックナンバーは下記よりご覧いただけます。
https://jssca.jp/category/newsletters/
「鮨と日本酒のペアリングセミナー」については、
随時承っています。
2~3名の小規模開催でも構いませんし、
鮨店だけでなく、他の料理ジャンルでも、
酒屋さんでも問題ありません。
お気軽にご相談ください。
日本鮨酒文化振興協会 
